Open Studio Vol.4

  • 2013.07.14 (日)
  • 福島県いわき市
  • Studio Rock

Studio Rock

新築時構築の12帖スタジオです。
新築住宅におけるコラボレーション工事によって無駄がなくコストが抑えられ、設計コラボによって天井高2.65mという通常天井高よりも高くできるという大きなメリットが実現した。
12帖といっても防音壁の厚さによる面積減少は避けられないが、Studio Rockの場合は防音工事によって3帖狭くなっているので9帖強の広さです。

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  • アコースティックデザインシステム

協賛

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Studio Rock

REPORT Vol.4

  • 2013.07.14 (日)
  • 福島県いわき市
  • Studio Rock

その1

1第4回OPEN-STUDIO いわき市の STUDIO ROCK へ ご来場ありがとうございました。3連休の中日、天気が良くて良かったです。駐車スペースが4台あって助かりました。

今回のSTUDIOは典型的な住宅STUDIOでした。12畳スペースのSTUDIO面積は防音壁の厚さにより実質2.9畳狭くなっている・・・・・・ので9畳強の広さになっています。
一般のリハスタジオの表示面積は多少?鯖読んだ表示がほとんどだから、それに倣えば11畳スタジオか12畳スタジオといったところだろう。バンド演奏が十分にできる広さである。

2本スタジオの場合の防音壁の外壁まわりの厚さは30センチ、内壁まわりは25センチである。
防音工事の性能のひとつの重要な要素は壁厚である。厚ければ良い性能に設計しやすいのは当然であるが、外壁性能がD-80という本例の場合が30センチの防音壁によって得られたということは、大いに自慢できるのではないかと思う。

3それにFIX窓前1mでもわずかに性能が低いD-75にとどまっていることも特筆事項に入るとおもわれる。

4前回紹介ブログでの遮音性能実測図でもお分かりの通り、当社物件でも最上級の遮音性能結果であるが、性能数値通りほとんど聞こえないレベルになっていることは施工1年後の今回の訪問での耳での実地検証でも確かめられたし来客の皆さんも驚いておられた。

5次回ブログでは動画でのリポートをお届けできると思うが、録音録画機材が一眼レフデジタルカメラであることもあって、実際にはそのマイクではほとんど録音できないだろうとの予測をしているのだが、実際耳でもほとんど聞こえなかったことを先にご報告しておきます。

6当日は女子高生バンド、オーナーのおじさんバンド、それから福島市から参加のテナーサックスが加わったセッション演奏が行われた。続く。

その2

7金田さんの住宅STUDIOの名は『STUDIO ROCK』。
愛犬の名(珍しい毛並みのボーダーコリー・やんちゃ盛りの2歳)からとったのだそうです。

今回よりスタジオ概要のご理解のために動画リポートをはじめてみました。
県道26号線の船戸交差点より一本中に入った静かな住宅地、のどかな住宅地といった感じである。実家であった旧家屋を1年前に建てなおしする機会に12畳のスタジオを作った例です。

会社勤めの傍ら、念願のスタジオを作る。娘さんもその影響からか、バンドを組み地方のフェスティバルなどに参加、近頃は奥さんもVOCALとして参加、音楽一家である。

窓を道路がわ・駐車スペース側に設けている。どうしても防音的に弱点になる窓だが、3重のFIX窓にすることによってD’-75の性能を確保している。
カメラのマイクの性能ではたぶんドラム音の検知は無理だろうとは思いつつのシーン。実際に耳でもほとんど聞こえないから当然だが騒音計のマイクでもドラム音は検知不能。北側・隣家側ではもっと聞こえない・・・・・・・ほとんど聞こえない。

玄関ホールでは、かすかに聞こえるが動画画面では聞こえないかもしれない(D-60性能)。手前木製防音ドアを開けた段階では、動画からも小さく聞こえる のをご確認いただけるはず?スタジオ内の音は100~110デシベルだった。窓は2か所設けた。縁が切れた3重のFIX窓である。D-75性能だから外で はほとんど聞こえなかった駐車スペースに面した窓です。

スチール防音ドアの性能はT-4・・・・さすがに防音ドアという感じの?性能であることがお解りいただける。住宅スタジオで2重ドアにする場合では、ス チール防音ドアを内側に設ける場合が多い。その場合、住宅の雰囲気にあわせて外側はT-2性能の木製防音ドアが多く、採用、本例はその典型 例。・・・・・・・・・・・・一方、予算の関係で木製防音ドアの2重ということも多い。それでもスチール防音ドアの1枚の性能を大きく上回る。住宅 STUDIOの場合はたの部屋への配慮から、木製防音ドアの2重・・・というのは最小限の防音工事仕様であると思われる。2枚閉めるとD-60。リビング に入ると普通のドアによってさらに遮音、本例ではD-85。かすかに聞こえるが、もちろん動画では聞こえないはず、・・・・・・ほとんど意識せずにテレビ も見れる。

2階の直上の部屋、D-60性能だから動画ではやはり聞こえないのでは・・・・?耳では低音が響いてきてるのがわかるが・・・・・・・。本例の場合は客間 で問題なし。他の例ではご本人の寝室あるいは書斎スペース、あるいは水回りや納戸スペースをあてることを推奨。防音工事における設計はこのような住宅全体 の基本設計が重要になります。

スタジオの内部風景はオーナーのこだわりだけが目につくが、実は家族の憩いの場、冒頭の画面にもあるように、完全に住宅の一部に溶け込んでいる。本例はSTUDIOのハード面、防音工事や音響工事の成功例にとどまらない典型例です。

その3

Studio Rockはフルバンドでの演奏にも耐えうる防音性能がポイントですが、それ以上に響きの良さも大きな特徴といえます。

今回はオーナーの娘さんの女子高生バンドに演奏してもらいました。

女子高生バンドの音を聞かれたサックスのお客様は、開口一番、それぞれの楽器の音がよくわかり、聞いていても疲れないと言って驚いておりました。
このスタジオの音の特性を正確にとらえており、我々としてはしてやったり。
その後、女子高生バンドのメンバーのお父さん達も、実は同じバンドメンバーであったため、お越しいただいたサックスのお客様も交えて即興演奏を披露。

普段はロックを演奏するお父さんバンドですが、この日はテナーサックスを迎えて、本格的なジャズのフレージングにチャレンジ!
・・・・・みなさん少し固まってしまいましたね^^;
お客様のテナーサックスは50年代のヴィンテージ物で、うっとりするような立ち枯れたサウンドが印象的でした。(お客様は黒い音、と表現しておりました)
ソロで吹いても聞き惚れる音でした。
お父さんバンドの方々も聞き惚れていますね!
後日、しきりに関心していたサックスのお客様からコメントをいただきたいと思ってます。
続く。

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